何故「儲」が「皇太子」という意味になるのか
しかし「もうける、たくわえる」という意味の「儲」に何故「皇太子」という意味があるのでしょうか。
これは「たくわえる」という意味が「跡継ぎとして備えておく人」という意味に転化したためと言われています。かつては跡継ぎが生まれなかったことにより皇位継承でトラブルが発生したことも多くありました。国の安定という意味でも「皇太子」の存在はとても重要だったと言えますね。
この機会に是非「儲嗣」の読み方を覚えてくださいね。
難読漢字、3問目は「一梱」!
「一梱」の読み方をご存じですか?
「梱」には「梱包(こんぽう)」という読み方があるので「いっこん」と読みたくなりますが、それは間違いです。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「一梱」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ひと○○」の4文字
- 訓読みです
- 単位として使われることがあります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「一梱」の読み方、正解は・・・
正解は
「ひとこり」
です!
「梱」には「梱包」で使うように「しばる、たばねる」という意味があり、紐などでくくった荷物のことをさす言葉ですが、他に「こり、こうり(行李)」という読み方があります。この場合は行李、つまり竹や柳の枝で編んだかごという意味になります。
一方、繊維業界では原料や製品を一定の重量・長さ・数量で包装した、取引のための単位が多くあり、「梱(こり)」もその一つです。
一番小さいのが糸を結束した「玉(たま)」ですが、1玉=10ポンド(約4540g)を40玉まとめた400ポンドの梱包を「梱」と呼んでいます。通常は輸出用の綿糸に対してこの単位を使うため、現在「一梱」と言う場合は綿糸の梱包のことと思って問題はないでしょう。
綿を使った製品に触れる機会は多いと思います。綿製品を見た時「一梱」という言葉と読み方も是非思い出してくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は普段はあまり使わない読み方をする難読漢字を選んでみました。
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。