2023年6月、日本酒の醸造所「東京八王子酒造」が東京・八王子に誕生した。

「東京八王子酒造」は、「SAKEの可能性を広げる、東京八王子クラフト」をコンセプトに、コンパクトでありながら、充実の設備を取り揃えた都市型の醸造所。東京都では令和初、十番目となる日本酒醸造所としてオープンした。

「東京八王子酒造」の特徴


同酒造があるのは八王子駅から徒歩5分、江戸情緒を今に伝える黒塀通りの一角で料亭 「すゞ香」に併設している。コンパクトな醸造所ながら充実した設備環境で、多種多様な酒造りを行っている。


また、近年の設備の進化と技術の向上により、同酒造では1年を通して醸造を行うことが可能に。マイクロブルワリーとして多品種・少量生産をモットーに常にフレッシュな日本酒を提供する。


さらに同酒造では、酒造りに欠かせない米づくりを農家・地域の人たちと共創することで、都市部における酒造りを米づくりから支え、個性あふれる日本酒を生み出していくという。

「東京八王子酒造」代表・西仲鎌司氏コメント


「東京八王子酒造」の西仲鎌司代表は、「酒は文化、日本酒は国酒です。しかしながら、国内における日本酒の消費量は減少の一途を辿るばかりです。若者の酒離れ、少子高齢化、酒類の多様化に加え、コロナ禍による生活スタイルの変化により、酒の消費スタイルも大きく変わろうとしております」と話す。


その上で「このような環境下に誕生する『東京八王子酒造』は、立地や生産規模、施設面積など、これまでの日本酒業界ではあり得ない程、小さな醸造所になります。従来の概念にとらわれ過ぎず、『多様性のある酒造りでSAKEの可能性を広げる』ことにチャレンジする、これがこの蔵のミッションであり、想いであり、醍醐味です。東京八王子での酒蔵を夢見て早10年、農家さんと共に米づくりを開始して早10年、日本酒を取り巻く環境は決して穏やかではありませんが、食中酒として身近に感じて頂けるような『楽しさ』を提供することが、ひいては新しい飲み手を増やしてく。そんな想いでチャレンジして参りますので『東京八王子酒造」を応援して頂ければ幸いです」とコメントしている。

さまざまなこだわり、都市型ならではの特徴を持つ「東京八王子酒造」は、今後ショップもオープン予定。これからの動きにも注目だ。

■東京八王子酒造
住所:東京都八王子市中町10-9(醸造所)
公式HP:https://tokyo-hachioji-shuzo.jp/

※令和4年12月に清酒の酒類製造免許を取得
※東京都で日本酒の蔵元は9社(東京都酒造組合サイトより)

(ソルトピーチ)