8.明礬温泉(大分)
別府八湯のなかで最も標高が高いところにある温泉地。”湯の花小屋”とよばれる、わら葺きの三角屋根の小屋が点在しているのが特徴的で、鉄輪温泉とともに「別府の湯けむり・温泉地景観」として国の重要文化的景観に選定されています。
明礬温泉の人気スポット「明礬 湯の里」では、”湯の花小屋”の見学や絶景露天風呂、別府グルメ、そして温泉コスメの購入などができます。
9.虹の松原・唐津城(佐賀)
静岡県の「三保の松原」と、福井県の「気比の松原」に並ぶ”日本三大松原”のひとつ。唐津湾の海岸沿いに長さ約4.5km、幅約500mに渡って約100万本のクロマツ林が広がり、日本三大松原の中でも最大規模を誇る景勝地です。鏡山展望台は「虹の松原」を見渡すビュースポットとなっており、青い空と海に、濃い緑の松のコントラストが見事です。
虹の松原とあわせて訪れたいのが、唐津藩の初代藩主・寺沢志摩守広高が、7年の歳月をかけて慶長13年 (1608年)に築城した唐津城。明治4年(1871年)に廃藩置県によって廃城となり、本丸跡は舞鶴公園として整備されました。現在の天守閣は昭和41年(1966年)に復元されたもの。城内は唐津藩時代の絵図や甲冑、武具などの展示室となっており、歴史・文化を学ぶ事ができます。
そして最上階は展望台になっており、名勝「虹の松原」や唐津湾を見渡します。夜にはライトアップも行われています。
10.浜野浦の棚田(佐賀)
玄海町にある「浜野浦の棚田」は、深い入り江のような地形を成している浜野浦の斜面に、総数283枚の田んぼが連なっています。
もともとは、かの有名な豊臣秀吉が朝鮮出兵の為に築かせた名護屋城に携わった石工集団がこの地に定着し、長い年月をかけて代々築かれたことが由来とも言われている浜野浦の棚田。地形を活かした見事な作りになっている棚田の光景も圧巻ですが、真に浜野浦の棚田が美しくなるのは、ちょうど田植えのシーズンとなる4月中旬から5月上旬にかけての季節です。
開けている海の向こうにちょうど夕日が落ち、田植えの為に水が張られた田んぼがまるで空を映す水鏡のような役割を果たして、辺り一面がオレンジの夕焼け色に染まる光景は、お見事としか言いようがありません。美しい棚田を眺めながら、ゆっくり時間が過ぎるのを楽しみたい、大人旅におすすめの観光スポットです。