『ザ・ノンフィクション』高齢の親に介護してもらう難病の息子が「普通に優しく」できない理由
写真ACより

 5月28日放送の『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)、テーマは「人生ってムズい ~レモンサワーと車いす~」。

『ザ・ノンフィクション』あらすじ

 福岡県北九州市で暮らす39歳の落水洋介は、2016年に大脳から脊髄までの運動神経が徐々に障害されていく難病、PLS(原発性側索硬化症、厚生労働省指定難病4)と診断される。意識ははっきりありながら、体の自由が徐々に奪われていく難病で、発症するのは100万人に1人とも言われている。原因は不明で、治療法も見つかっていない。

 なお、同番組では以前、PLSと症状が似た難病、ALS(筋萎縮性側索硬化症、厚生労働省指定難病2)の患者とその家族の生活の様子も伝えている。

 洋介の体に異変が現れたのは13年、自身の結婚披露宴の翌年からだった。足がもつれやすく、腕の力が抜け、呂律も回りにくくなり、勤め先にも杖をついて歩いていかねばならない状況になってしまう。

 2人の幼子の育児に追われる妻を慮り、洋介は実家に身を寄せ7年目になる。現在、洋介は自力での歩行は困難だが、電動車いすを使い近所で飲み歩いている。行きつけのバーでは店主が慣れた様子で洋介を抱え、店のトイレまで介助する様子が伝えられていた。