「蕨手」という表現も
ワラビの先端部分が手に似ているという表現は「蕨手(わらびて、わらびで)」という言葉でもわかります。「蕨拳」同様、ワラビの先端部分をあらわす言葉でもあるのですが、祭りで使われる御神輿(おみこし)の装飾品も、形状がワラビに似ているため「蕨手」と呼ばれています。灯籠の装飾でも同じような形状の装飾があったり、柄が湾曲した刀剣が「蕨手刀」と呼ばれたりしているのも、それだけ蕨の形が印象的だったということですね。
「蕨拳」の読み方、この機会に是非覚えてくださいね。
難読漢字、3問目は「葱青」!
「葱青」の読み方をご存じですか?
「葱」はネギをあらわす字ですが、青をつけるとどう読むのか想像がつきません。
いったい何と読むのでしょうか?
「葱青」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「そ○○○」の4文字
- どちらの字も音読みです
- 「葱」は「怱」「惣」と同じ音読みです
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「葱青」の読み方、正解は・・・
正解は
「そうせい」
です!
「草木のあおあおとしたさま」という意味があります。逆にした「青葱(せいそう)」にも同じ意味があるそうですが、こちらは「青ネギ(葉ネギ)」のことを指す場合が多いです。
「葱」は野菜のネギという意味ですが、「あおい。あざやかな緑色、あるいは青色。」という意味もあり「葱青」はネギではなく色の方で使われています。
葱の色は緑?青?
しかしこの表現だと青か緑なのかはっきりしませんね。
「葱」という字を使った「浅葱色」という色の名前がありますので、どのような色か見てみましょう。
浅葱色
実際に青とも緑とも表現しがたいですね。まさにネギの葉の先端部分のような色をしています。ネギの色を草木のあおあおとした様子に重ねた表現は美しいです。
「葱青」は読めなくてもなんとなく想像ができる言葉ですが、読み方もこの機会に是非覚えてくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は野菜の漢字を使った難読漢字を出題してみました。野菜の名前は読めても、別の読み方は知らないことが多いと思います。
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。