4.足立美術館(島根)
5万坪の日本庭園を有する美術館。米国の日本庭園専門誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』の庭園ランキングで長年一位を獲得し、また『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』においても三つ星を獲得しています。背景となる山や空といった借景とともに、まるで額縁に入れられた日本画のような風景を鑑賞できる庭園です。
美術館としては横山大観の作品を130点収蔵しており、本館2階の「横山大観特別展示室」では常時20点ほどを展示。そのほか近代日本画、河井寛次郎らの陶芸、童画などを収蔵・展示しています。
5.白川郷合掌造り集落(岐阜)
「白川郷合掌造り集落」は、1995年に世界遺産に登録された合掌造り集落です。江戸時代末期から明治時代末期に建てられたものがほとんどで、大小あわせて100棟あまりの合掌造りの建物が並び、今なお実際に生活が行われています。集落内には合掌造りの宿も複数あるので、宿泊して合掌造りの暮らしを疑似体験してみるのも良いですね。
白川郷の観光シーズンである夏には特に多くの人が訪れますが、一面雪景色になる冬の景色もおすすめです。1月中旬~2月中旬の間はライトアップを行う日もあり、銀世界に浮かぶあかりが、まるでおとぎの国のようと人気を呼んでいます。
6.萩城下町(山口)
萩藩の拠点だった町。1604年に毛利輝元が萩城を築いてから、260年の間にわたり城下町として栄えました。現在でも江戸時代につくられた街路や武家屋敷、町屋が多く残っており、古地図で歩けると言われています。
城跡・旧上級武家地・旧町人地の3地区は、2015年7月に「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として世界遺産に登録されました。
7.端島(長崎)
長崎港から南西の海上約17.5kmの場所にある、通称”軍艦島”とよばれる島。大きさは南北に約480m、東西に約160mととても小さく、明治から昭和にかけて海底炭坑によって栄えました。最盛期の1960年(昭和35年)には、当時の東京都区部の9倍もの人口密度でしたが、1974年(昭和49年)に閉山、現在は無人島になっています。
世界遺産「明治日本の産業革命遺産」を構成する資産のひとつで、ツアーでのみ上陸が可能です。高層ビルが建ち並ぶ側には安全面から訪れることはできませんが、かつての炭坑の現場を含め3つの見学スポットに立ち入ることができます。
世界的に類を見ない島の成り立ちにも驚きますが、ガイドさんが当時の過酷な労働環境についても教えてくれ、炭坑という仕事や日本の歴史について深く考える機会となります。