この史実をきっかけに、2005年に狭山ハイドパーク(現在の稲荷山公園)で、第1回「ハイドパーク・ミュージック・フェス」が開催された。この伝説の「ハイドパーク・ミュージック・フェス」が17年の時を超えて、同じく狭山の会場で、4月29日から2日間復活。今回も60年代からの現在まで、日本のロックを深く俯瞰(ふかん)するような豪華な顔ぶれがそろう。

 番組では、今回の「ハイドパーク・ミュージック・フェス2023」の演奏を中心としながら、ミュージシャンや主催者たちの、このフェスに対する思いや言葉も伝える。

 参加ミュージシャンたちは世代を越えて、さまざまな顔ぶれがそろった。70年代のことを知るベテランから、脈々と受け継がれてきた音楽に影響を受けて育った若いミュージシャンまで、本当に多彩なメンバーが集結。60年代にフォーク・クルセダーズの一員だったきたやまおさむから、21世紀生まれの関口スグヤまで、まさに時代も世紀も超えた面々が、ハイドパークという場所ならではの音楽を響かせる。

 なお、今回は、「ハイドパーク・ミュージック・フェス」にとっても、日本のロックにとっても非常に重要なミュージシャンの追悼トリビュート企画も予定。世界中から注目を集め続ける日本のシティーポップの源流を、感じることができる。