野菜たっぷりなメニューがうれしいモスバーガー。リッチな価格帯で、ハンバーガー界では一目置かれる存在ですが、原価率はどのくらいなのでしょうか?バーガー店の元店長に聞いてみました。

モスバーガーの平均原価率は?

(写真=PIXTA)

 

モスバーガーの原価率は50%程度と、他のファストフード店に比べて高いです。マクドナルドの原価率は35%程度なので、両社にはかなり差があります。なぜ、こんなにも原価率が高いのでしょうか?

原価率が高い理由!こだわりの国産野菜

(写真=PIXTA)

 

モスバーガーの原価率が高い理由として考えられるのは、「野菜」です。モスバーガーは、野菜を全面に打ち出したメニューが豊富です。使用している生野菜はすべて国産で、生産者も公表し写真をウェブサイトに掲載するなど、野菜にはかなりこだわりがあることがわかります。

その中でも、特にトマトの存在感は際立っています。モスバーガーにはトマトを強調したメニューが多く、厚切りのフレッシュトマトが印象的ですよね。トマトをはじめとした野菜は価格変動が大きく、バーガーの原価が高くなる主な要因となります。モスバーガーでは野菜をたっぷり使用するメニューが多いため、原価率が高いようです。

モスに根強いファンが多いわけ

(写真=PIXTA)

 

原価率が高いモスバーガーですが、ハンバーガー業界ではマクドナルドに続きトップクラスの売上高を誇っており、ファンの多さがうかがえます。「ファストフード=安い」というイメージがある中で、あえて高価格で勝負するモスバーガーが人気なのは、なぜでしょうか?

それは質の良い素材を使用し、安心や安全性を追求するモスバーガーのコンセプトや、確かな美味しさに惹かれる人が多いからでしょう。かごに入れられたハンバーガーや落ち着いた内装など、高級感のある雰囲気も支持されているようです。

原価率の高さから見るモスバーガーの魅力

(写真=PIXTA)

 

原価率の高さから、モスバーガーの野菜や材料に対する強いこだわりを感じます。リッチな価格のモスバーガーですが、他店では食べられない上質な味わいを求めて訪れるお客さんは多いようです。他のチェーンとは異なる経営戦略で、唯一無二の存在感を放っています。

文・大谷りえ

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