「個人向け国債」って聞いたことがありますか?「国債」は国が発行する債券なので、「安心できそう」というイメージがわくと思いますが、なぜ“個人向け”なのかご存じでしょうか。本当に安心なのでしょうか。

個人向け国債とはどんな商品?――1万円から買える

(写真=PIXTA)

個人向け国債は、日本政府が発行する債券の一種です。債券とは借金の借用証書のようなもので、債券には、国債のほかにも、都道府県や市町村などの地方公共団体が発行する「地方債」や、企業が発行する「社債」などがあります。

国債を買うということは、国にお金を貸してあげることです。その代わり、年に2回利息(利子)がつき、満期になったら額面の金額が戻ってくる仕組みです。お金を貸す相手が国なので、途中解約したり、国が破たんしたりしない限りは、元本と利息が全額戻ってくることから、安全性が高い金融商品といわれています。

個人向け国債は、特に一般の個人が買いやすいように工夫されています。

毎月発行されており、1万円から1万円単位で買うことができます。さらに、半年に一度、利息が受け取れます。満期までの期間と金利タイプを分類すると、満期まで金利が変わらない固定金利の「固定3年」と「固定5年」、半年ごとに金利が変わる変動金利の「変動10年」の3つに分けられます。

財務省 個人向け国債

いずれも年率0.05%という金利の下限が保証されており、0.05%を下回ることはありません。しかしながら2018年6月現在、この最低保証金利である0.05%が続いています。「変動10年」の場合は、市場の金利が反映されるので、保有中でも市場金利の変動次第では今後、金利が上がる可能性もあります。

どこで買えるの?――証券会社や銀行、郵便局などで買える

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国債は証券会社、銀行、郵便局などで購入できます。一部の銀行やネット証券では、国債を取り扱っていないところもあるので確認しましょう。中には、個人向け国債のキャンペーンを行う金融機関もあり、金額ごとに金券などがもらえる場合があります。

注意点は、一部の金融機関の中には「口座管理料」がかかるところがあることです。これは購入前に確認して、費用がかからないところを選びましょう。

途中で現金化できる?――手数料が引かれるが可能

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個人向け国債は発行から1年たつと、必要な分だけ1万円単位での中途換金ができます。残りはそのまま継続できます。

その際も元本割れすることはありませんが、手数料として「直前に受け取った2回分の利子(税引き前)相当額×0.79685」が差し引かれます。途中でやめたらペナルティーが取られてしまう、と考えればいいでしょう。