「いぶし銀」という言葉のように、年配の男性俳優には見た目の華やかさに引けを取らないカッコ良さがあるものです。「若い男性より渋い年配男性が好き」という女性も多いですよね。今回は70歳を超えてなお第一線で活躍する名優たちをまとめてみました。
「70代前半の名俳優」を年齢と共に紹介!
デビューにも引退にも、年齢制限がないのが芸能界。0歳児でデビューする人もいれば、老衰で亡くなるまで芸能人を貫く人もいます。俳優の中には、10代・20代の若手俳優から70代・80代以上のベテラン俳優まで、さまざまな年齢の人がいます。
70代といえば、中年期を越えて老年期に入ったあたり。俳優界には、70代のベテラン俳優が大勢いますよね。まずは70代前半のベテラン俳優たちを、年齢が若い順からまとめてみました。
71歳・火野正平
1949年5月30日生まれの火野正平さん。2021年に72歳になります。近年では、若手俳優・濱田岳さんと若い頃の火野正平さんがあまりにも似ていることから、「隠し子では?」と話題になりました。
時代劇に出演することが多い火野正平さんですが、ハリウッド映画「終戦のエンペラー」に出演した経験もあります。
「昭和のモテ男」呼ばれ、数々の女優と浮名を流し、火野正平さん本人も「何股かけたか分からない」とあっけらかんと語っています。
「じいちゃんになっても男の子でいたい」「キツさを楽しむような男が理想」とも語っている火野正平さん。チャーミングで、年配なのに母性本能をくすぐるタイプの男性ですね。
71歳・伊武雅刀
丸顔の坊主頭、太い眉毛にへの字口が特徴の伊武雅刀さん。1949年3月28日生まれで、2021年に72歳になります。
俳優のイメージが強いですが、実は声優としてアニメ「宇宙戦艦ヤマト」や洋楽の吹き替えもしていました。
しかし、劇団員だけでは収入が少なく、生活のために声優業をしていただけで本意ではなかったとか。
当時の声優業界は現代とは違い、収入の少ない俳優らが副業として声優をしていることが多く、声優として人気が出ると、声優業をメインとし俳優業を副業とする人も多くいました。伊武雅刀さんはその逆で、俳優業に活動の場を移しています。
伊武雅刀さんはコワモテで声が低いことから、偏屈な大物芸術家や企業の社長などを演じることが多い俳優でもあります。
71歳・武田鉄矢
1949年4月11日生まれで、2021年に72歳になります。俳優でもありバンド「海援隊」のボーカルでもあります。
武田鉄矢さんといえば「3年B組金八先生」。主題歌「贈る言葉」も大ヒットとなりました。
10代の頃から幕末の志士・坂本龍馬を敬愛し、坂本龍馬の出身地である高知県の大学を二浪したり、漫画「お~い!竜馬」の原作者を務めるなどしています。武田鉄矢さん本人は「いつか坂本龍馬を演じたいと思っていたのに、大河ドラマ・龍馬伝で別の役になった。悔しかった」と語っています。
いつまでもひとつの事柄に対して情熱を燃やし続けられるなんて、素敵なことですよね。
71歳・風間杜夫
1949年4月26日生まれの風間杜夫さんは、2021年に72歳になります。歳相応に落ち着いたルックスで、上品な雰囲気を纏う俳優です。
子役からキャリアをスタートさせ、12歳からは声優業もしています。アメリカ発の人気海外ドラマシリーズ「X-ファイル」では、主人公のモルダー役の声を当てていました。また、日活ロマンポルノに多数出演していたという意外な経歴の持ち主でもあります。
俳優としては、33歳で出演した映画「蒲田行進曲」や、34歳の頃に出演したドラマ「スチュワーデス物語」でヒロインの相手役を演じたことで人気を獲得しました。
71歳・市村正親
市村正親さんは、1949年1月28日生まれ。2021年に72歳になります。劇団四季で「オペラ座の怪人」の主役を演じるなど、劇団四季の看板俳優だった経歴があります。
劇団四季退団後もミュージカルやドラマ、映画で活躍しています。近年では映画「テルマエ・ロマエ」でローマ人役を演じて話題になりました。
舞台の上では圧倒的な存在感がある市村正親さんですが、プライベートではひょうきんな性格。バラエティ番組でよく周囲を笑わせていますね。
長年の功績が認められ、文化庁芸術祭賞やゴールデン・アロー賞演劇賞、さらに紫綬褒章や旭日小綬章など多数の受賞・受章歴があります。
また、女優・篠原涼子さんを妻に持つ2児のパパでもあります。
72歳・柄本明
1948年11月3日生まれの柄本明さん。2021年に73歳になります。俳優一家の父としても知られ、妻は角替和枝さん、息子には柄本佑さんと柄本時生さんがいます。
独特のルックスを生かし、無表情で飄々とした言動を取る役柄を演じることが多く、悪人役も多々演じています。志村けんさんの番組でコントを演じることもあり、大物俳優ながら女装で笑いを取ることも…。
1998年「カンゾー先生」で日本アカデミー賞主演男優賞を受賞し、2004年には映画「座頭市」で毎日映画コンクール男優助演賞を受賞。さらに、2011年には芸術選奨文部科学大臣賞と紫綬褒章を、2019年には旭日小綬章を受章しているという名俳優です。
72歳・角野卓三
ホームドラマのお父さん役を演じることが多い角野卓三さん。代表作に、ヒットシリーズ「渡る世間は鬼ばかり」などがあります。
角野卓三さんといえば、お笑いコンビ・ハリセンボンの近藤春奈さんとソックリなことから、持ちネタにされていたベテラン俳優。近藤春奈さんの「角野卓三じゃねーよ!」に対し角野卓三さんの方も「近藤春奈じゃねーよ!」とお返しを披露することもあり、お茶目な人柄が伺えますね。
1948年8月10日生まれの角野卓三さんは2021年で73歳になります。