ファストフードといえばこれなくして語れないのがマクドナルド。リーズナブルで気軽に食べられる食事の代名詞とも言えます。気になる原価率はいくらなのでしょうか。マクドナルドにまつわる都市伝説と併せて考えていきます。
コーラは無料?マクドナルドの都市伝説
マクドナルドにはいくつか都市伝説があります。真偽を確認してみましょう。
都市伝説1:マクドナルドのコーラは無料?
マクドナルドで販売されているコーラは日本コカ・コーラ株式会社から無料で提供されているというもの。マクドナルドは日本全国に2,909店舗(2020年6月末現在)あります。こちらの全店舗でコーラの原価が無料ということはありえません。
都市伝説2:マクドナルドの日本1号店は銀座?
コスパの良い食事のイメージがあるマクドナルドですが、1号店は銀座の三越の1階、1971年の7月20日のことでした。当時、流行は銀座から発信されるといわれていましたが、まさにマクドナルドの始まりは銀座でした。販売価格はハンバーガー80円。ラーメン1杯80円の時代だったので、そう安いものではありませんでした。
都市伝説3:マクドナルドでカレーを売っていた?
1992年にチキンカレーやビーフカレーが販売されています。ランチ限定のメニューで、当時テレビCMでも流されていた商品ですが、ハンバーガーがメイン商品のマクドナルドにライスメニューは根付かなかったようです。
マクドナルドの原価率を確認
マクドナルドの財務指標によれば、2019年の売上高は2,817億6,300万円、売上原価は2,256億6,600万円。単純に考えると原価率は80%ほど。マクドナルドの原価には製造業のように人件費なども含まれているため、厳密な「材料費」に関する原価は明らかではありませんが、粗利はかなり低いようです。
オリンピックのスポンサーになるなど、知名度はかなり高いマクドナルドですが、実態は利幅が大きいとはいえず、経営的に苦戦を強いられることも多々あります。
リーズナブルな食事として真っ先に浮かぶマクドナルド。しかし、ハンバーガーのハンバーグは「無添加ビーフ100%」、ポテトは「まるごとじゃがいも100%」、コーヒーは「アラビカ豆100%」、卵は「国産卵100%」など、原材料にはこだわりを持っています。おいしさのこだわりは原価率へと反映しているのではないでしょうか。
文・しらいはるか
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