複数の消費者金融からの借り入れをまとめて、少しでも金利の低いところへの借り換えを検討している人もいるのではないでしょうか。
この記事では、大手消費者金融のSMBCモビットで借り換えができるのか、また借り換えができる人とそうでない人の違いは何かをお伝えてしていきます。
SMBCモビットは借り換えには不向き

結論から言うと、SMBCモビットは借り換えには向いていません。SMBCモビットには、貸金業法に基づくおまとめローンがないからです。
総量規制とは、「消費者金融などからの借り入れは年収の3分の1まで」という貸金業法のルールのことです。SMBCモビットのカードローンは総量規制の対象となっているため、年収の3分の1以上の貸し付けが禁止されています。
消費者金融のアコムやプロミス、アイフルでは、総量規制の例外として貸金業法に基づくおまとめローンを提供しています。これらを利用すると、例えば年収600万円の人がすでに他社から年収の3分の1の200万円を借りていたとしても、各社の審査要件を満たせばさらに借り入れることができ、借り換えもできるのです。
SMBCモビットの金利・利息・借入限度額

SMBCモビットのカードローンは借り換えには不向きですが、総量規制の範囲内で借り換えを検討している人のために、カードローンの詳細を確認しておきましょう。
実質年利 | 3.0~18.0% |
利用限度額 | 1万~800万円 |
担保・保証人 | 不要 |
返済回数 | 最長60回(5年) ※合理的理由があれば最長106回(8年10ヵ月) |
アコム、プロミスの利用限度額300万円と比較すると、SMBCモビットの利用限度額800万円は十分な上限と言えます。またアコムの実質年利が7.7%~、プロミスが6.3%~であるのに対し、SMBCモビットの実質年利3.0%~はかなり低金利と言えます。
総量規制の範囲内であれば、SMBCモビットでも理論上は借り換えができます。他社借入金額分をSMBCモビットでまとめて借り換えることができれば、返済先はSMBCモビットのみになり、返済管理もしやすくなります。
SMBCモビットで借り換えが利用できる人・できない人

SMBCモビットの借り換えは、審査基準を満たす人でなければ利用できません。ここでは、一般的な基準としてSMBCモビットの借り換えができる人、できない人を見ていきましょう。
SMBCモビットで借り換えができる人
SMBCモビットの借り換えを利用できる可能性があるのは、以下のような人です。
- 借り換え金額の総額が年収の3分の1までの人
- 安定かつ継続した定期収入がある人(アルバイト・パート・自営業可)
- 20歳以上74歳以下までの人
- 現在、借り入れがあるが正常に返済ができている人
SMBCモビットでは総量規制の範囲内、つまり他社を含む借り入れ総額が年収の3分の1までの人や、アルバイトやパート、派遣社員など、非正規であっても安定かつ継続的な収入がある人であれば利用できます。
SMBCモビットで借り換えができない人
一方、SMBCモビットで借り換えができない可能性がある人は、以下のとおりです。
- すでに年収の3分の1以上の借り入れがある人
- 安定した収入がない人
- 専業主婦・夫、無職
- 過去に金融事故を起こしたことがある人
返済が延滞しがちな人 繰り返しになりますが、SMBCモビットは総量規制の対象となっているため、すでにSMBCモビットや他社から年収の3分の1を超えた借り入れがある人は、審査の対象外です。
また、過去にクレジットカードやローンなどを返済できず、強制解約処分や債務整理などの法的な手続きをしたことのある人や、常習的に返済が滞っている人も借り換えは難しいでしょう。
借りたお金を返済するには、毎月安定した収入が必要です。そのため、無職の人や専業主婦も借り換え審査の対象外です。また、多額の収入があってもそれが不定期なら、借り換えの審査には通りにくいです。あくまでも安定収入が求められます。
SMBCモビットの公式スマホアプリなら簡単で便利

SMBCモビットは、便利なスマートフォン用公式アプリをリリースしています。公式アプリをインストールすれば、審査に必要な書類の提出や、増額審査の申し込みなどがアプリで完結できます。その他にも便利な機能があるので、紹介しておきましょう。
スマホATM取引
SMBCモビットのローンカードを使わなくても、セブン銀行ATMで入出金ができます。モビットカードの番号をアプリに保存しておくと、入力の手間が省けてさらに便利です。セブン銀行のATMは全国に2万5,000台あるので、24時間いつでも自分のタイミングで入出金ができます。
必要書類送付
カードローンの契約時に必要な書類をスマートフォンで撮影し、そのままSMBCモビットへ送信できる機能です。これまではFAXや郵送などで書類を送付する必要がありましたが、このアプリを利用するとその手間が省けます。また、すでにSMBCモビットを利用している人が、最新の収入証明書の提示を求められたときも、簡単に提出できます。
増額審査申し込み
借入金額の増額の申し込みも、アプリから簡単に行えます。SMBCモビットへの電話も不要で、申し込みから結果案内、契約額変更まですべてアプリで完結します。収入証明書の提出が必要な場合も、アプリから送信できます。
振込キャッシング
最短3分で、指定口座へ直接振込ができます。振込口座は3つまで登録でき、金融機関によっては24時間いつでも入金されます。
お支払予定日登録
支払日に遅れてしまう場合は、公式アプリから支払い予定日の変更登録ができます。電話連絡も不要で手軽に支払日を変更できますが、利用残高に対して年20.0%の遅延損害金が発生し、出金停止となる可能性があります。
約定支払日の変更
毎月の返済日を変更できる機能です(5日、15日、25日、末日)。ただし、返済日の変更に伴って次回の返済日までの日数が短くなることがあるので、注意が必要です。
契約内容・利用状況・取引履歴の照会
契約額や借り入れ利率、毎月の返済日の確認や、次回の返済日、次回の返済額、利用残高、利用可能額、取引履歴の照会がアプリで簡単に行えます。
ユーザーID・インターネットパスワードの変更
申し込み時に発行したユーザーIDや、インターネットパスワードを変更できる機能です。
その他にも、SMBCモビットには所定の返済でTポイントがたまる「Tポイントサービス」があります。このアプリには、Tポイントサービスを利用するための手続きができるなど、便利な機能が詰め込まれています。
SMBCモビット以外も選択肢に!借り換え専用のローンサービス

SMBCモビット以外の消費者金融であるアコムやプロミス、アイフルでは、貸金業法に基づくおまとめローン専用商品が用意されています。
おまとめローンを利用して借り換えをすれば、借り入れが1本化できるため返済の手間が軽減されます。また、大きな金額を借りることで金利が低くなる可能性もあります。審査はありますが、借り換えを考えているなら一度検討してみることをおすすめします。
アコム
アコムの借り換えローンの商品名は、「貸金業法に基づく借換え専用ローン」です。
融資限度額 | 1万~300万円 |
融資金利 | 実質年利7.7~18.0% |
融資対象者 | 貸金業法者債務からの借り換え |
返済方法 | 元利均等返済方法 |
返済期間と返済回数 | 借入日から最長13年7ヵ月・2~162回 |
遅延損害金(年率) | 20.0% |
担保・連帯保証人 | 不要 |
必要書類 | 源泉徴収票・確定申告書などの収入証明書で 直近に発行されているものいずれか1点 |
アコムの「貸金業法に基づく借換え専用ローン」の手続きは、まず電話(0120-07-1000)で申し込み、店頭窓口または自動契約機(むじんくん)で契約する必要があります。WEBや電話では完結しないので、注意してください。
アイフル
アイフルの借り換えローンの商品名は、「おまとめMAX」「かりかえMAX」です。すでにアイフルを利用中、または過去にアイフルを利用したことのある人は「おまとめMAX」、始めてアイフルを利用する人は「かりかえMAX」となりますが、内容は同じです。
融資限度額 | 1万~800万円 |
融資金利 | 実質年利3.0~17.5% |
融資対象者 | 満20歳以上の定期的な収入と返済能力を有する方、 アイフルの基準を満たす方 |
返済方法 | 元利定額返済方式 |
返済期間と返済回数 | 最長10年(120回) |
遅延損害金(年率) | 20.0% |
担保・連帯保証人 | 不要 |
必要書類 | 運転免許証などの顔写真付きの本人確認書類のほか、 源泉徴収票などの収入証明書 |
アイフルは申し込みから契約まで、WEBまたは電話で完結します。また融資限度額が800万円と大きく、金利も3.0%と、ここでご紹介している消費者金融3社のうちで最も低いです。
プロミス
プロミスの借り換えローンの商品名は、「おまとめローン」です。アコム同様、融資限度額が300万円と低めです。
融資限度額 | 300万円まで |
融資金利 | 実質年利6.3~17.8% |
融資対象者 | 20歳以上、65歳以下の安定した 収入がある方(主婦・学生可) |
返済方法 | 元利定額返済方式 |
返済期間と返済回数 | 最長10年(1回~120回) |
遅延損害金(年率) | 20.0% |
担保・連帯保証人 | 不要 |
必要書類 | 運転免許証などの顔写真付きの本人確認書類のほか、 源泉徴収票などの収入証明書 |
申し込むためには電話(0120-24-0365)をするか、自動契約機または店頭窓口へ出向く必要があり、WEBで申し込むことはできません。契約も、自動契約機または店頭窓口へ出向くか、郵送で届いた必要書類を返送する必要があります。ご紹介している3社の中では、申し込みから契約までがやや面倒な印象です。
(公式サイト)
カードローンの借り換え先の選び方

カードローンの借り換え先を選ぶ際は、いくつかポイントがあります。そのうち最も重要なのは「今よりも低金利であること」です。
消費者金融は金利が高く設定されているため、返済の負担が大きくなりがちです。誤って高金利のカードローンに借り換えてしまうと、かえって返済額が増えてしまいます。借り換え先は、今よりも金利の低いところを選びましょう。
複数の借り入れ先をまとめて借り換える場合は、大きな金額を借り入れることになります。したがって、融資限度額が高い借り換え先を選ぶようにしましょう。
他にも、安定収入の有無など借り換え先の審査基準を確認することや、借り換えを実行したあとの月々の返済額が実際にどれくらいになるのかを計算しておくことも大切です。
利息を含む返済総額を減らすことも大切ですが、月々の返済額が増えてしまうと返済ができなくなってしまうおそれがあります。借り換え前には、必ず毎月返済することになる金額を調べておきましょう。
借り換えは金利が安い銀行も視野に入れよう

金利の低いカードローンを探している人は、銀行系カードローンも検討しましょう。銀行系カードローンは、貸金業法の総量規制の対象外なので、年収の3分の1を超えていたとしても借り入れができます。審査は一般的に消費者金融よりも厳しいですが、月々の負担を減らすためにも検討してみる価値はあるでしょう。
▼おすすめの銀行カードローン
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借り換えなら銀行系カードローンも検討を

SMBCモビットは総量規制の対象となっているため、すでに年収の3分の1を超える借り入れがある人の借り換えには向いていません。総量規制の範囲内なら借り換えはできますが、他の消費者金融の借り換え専用ローンや銀行系カードローンも、併せて検討するようにしましょう。
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