アコムの「おまとめローン」をご存じでしょうか。現在いくつかのローンを支払っている人は、金融機関から「おまとめしませんか」との連絡を受けたことがあるかもしれません。名称から、ローンをまとめることはわかっても、それがどのような効果があるのかがわからず、戸惑っている人もいるのではないでしょうか。

アコムのおまとめローンとはどのようなものか紹介します。

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アコムのおまとめローンとは何か

「おまとめローン」は、複数のローンを一本化して月々の返済負担を軽減する方法です。具体的には、1社から新たに融資を受けて他社分を精算し、無理のない返済計画で完済を目指します。

金融機関によっては、おまとめローン専用商品を用意しているところもあり、アコムの「貸金業法に基づく借換え専用ローン」もそのひとつです。
 

商品名 借換え専用ローン
資金使途 貸金業者債務の借換え
貸付金額※円単位 1万円~300万円
貸付利率 実質年率7.70%~18.00%
※貸付金額100万円以上の場合、7.70%~15.00%
遅延損害金 年率20.00%
返済方式 元利均等返済方式
各回の返済期日 毎月払い
各回の返済金額
※千円単位
貸付金額の1.0%以上
返済期間と返済回数 借入日から最長13年7ヵ月・2~162回
担保・連帯保証人 不要
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何がどのように軽減するのか、なぜ返済が助かるのか、一本化できるローンの種類や利用できる人の条件など、アコムのおまとめローンについて詳しく解説します。

アコムのおまとめローンを使うメリット

(写真=sasun Bughdaryan /stock.adobe.com)

毎月の返済負担が軽くなる

複数のローンがあると、月に何度も返済日があったり、合計額が大きくなったりと負担が重くなりがちです。一本化することで、毎月の返済回数は1回になり、返済額も減って負担が軽くなります。

金利が低くなる

一般的に借入金額が大きいほど、金利は低く設定されています。複数のローン合計額で借りるおまとめローンは、それぞれの金利水準平均値である「加重平均金利」よりも、低い金利での契約が期待できます。

総量規制適用外。年収の3分の1を超えるローンがあっても利用できる

貸金業法では、「年収の3分の1を超える貸付は原則禁止」と定めています。例えば、年収300万円で複数社から合計100万円の借入れがあった場合、通常は新たな借入契約ができません。これを、「総量規制」と言います。

アコムのおまとめローンは、借入残高が減少する見込みがあるため、「既に保有する債務弁済に必要な資金の貸付」に該当する例外貸付けとなり、総量規制の適用を受けません。

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アコムのおまとめローンのデメリット

(写真=yumeyume /stock.adobe.com)

返済計画によっては、返済総額が増えてしまう

おまとめローンでは、各回の返済金額を貸付金額の1.0%以上と定めています。例えば、借入金が100万円の場合では、毎月の返済額を1万円に設定することも可能です。しかし、返済額が低い分、返済期間が長引き、返済総額がまとめる前よりも多くなる可能性があります。

まとめられないローンがある

アコムのおまとめローンの利用は、「貸金業者(みなし貸金業者を含む)」からの借入れに限ります。銀行ローンやクレジットカードのショッピングリボ払いは、対象外です。

銀行と比べると金利が高い

消費者金融のおまとめローンは、銀行と比べて金利が高い傾向があります。ただし、銀行ローンは審査が厳しく、融資までの時間もかかります。

ネットでの契約ができない

アコムの通常カードローンと違い、おまとめローンはインターネットでの契約ができません。電話連絡の後、店頭窓口や自動契約機(むじんくん)で手続きを行います。

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アコムのおまとめローンの利用で返済が助かる人

(写真=Kittiphan /stock.adobe.com)

借入合計額が100万円以上の人

借入金額が高いほど安い金利が適用され、元本100万円以上の借入金利上限は15%です。現時点での借入金合計額が100万円以上で加重平均金利が16%を超えている人は、金利負担を確実に減らせます。

月々の返済額がバラバラな人

多重債務で月ごとに返済額が増減している人は、おまとめローンの利用で月の返済額が定額になります。毎月の返済額が一定になることで、収支の把握が楽になり管理しやすくなります。

急いでいる人

アコムのおまとめローンは、審査が早く、即日融資が可能です。他社への返済期限が迫っている場合など、急ぐ事情がある人に向いています。

本気でローン完済を目指す人

この商品は、「借換え専用」で、追加借入れができません。融資額も「他社債務額」が上限で、他社への返済もアコムが代行してくれるため、利用者が現金を手にする誘惑とも無縁です。完済に向けて、心強い味方になるでしょう。

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アコムのおまとめローンの利用条件

利用できる人は「20歳以上69歳以下の安定した収入と返済能力を有する人」で、雇用形態による制限はありません。
 

正規雇用
会社員
契約社員
派遣社員
パート
アルバイト
主婦(主夫) 学生
パートやアルバイトで
収入があればOK

学生でも、20歳を超えていて、アルバイト等の収入があれば利用できます。主婦(主夫)も、パートやアルバイトで収入があれば、配偶者の同意不要で利用できます。

契約時、安定した収入を確認するための「在籍確認」が行われます。利用者が実際に在籍しているかどうか、申告した勤務先等に電話連絡が入ります。利用者のプライバシーに配慮し、担当者の個人名で電話をするため、勤務先等に借入れのことが知られてしまう心配はありません。

アコムのおまとめローンを利用する手順

(写真=morita /stock.adobe.com)

申し込みから借入までの流れは、次の通りです。

【1】    電話で問い合わせる
インターネットでの申し込みはできません。フリーコールに電話して、必要書類の案内や事前手続きの説明を受けます。

【2】    店頭窓口、自動契約機(むじんくん)で必要書類を提出する
本人確認書類、収入証明書、引落口座が分かるものと口座届出印等が必要です。店舗や自動契約機は、アコムのホームページで検索できます。

【3】    審査・契約
最短30分程度で審査結果の回答があります。通過すると、そのまま契約に進みます。

【4】    即日融資・他社清算
他社への返済はアコムが代行して行い、清算完了です。

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アコムのおまとめローンの返済方法

(写真=naka /stock.adobe.com)

返済方法は、次の4つから選択できます。 

アコムの指定銀行口座への振込

金融機関の窓口・ATM・インターネットバンキングでの振込による返済方法です。別途手数料がかかります。

店頭窓口

返済についての相談もできます。返済日に遅れそうな場合、今月は返済が厳しい場合などは、早めに相談するといいでしょう。手数料は無料です。

アコムのATM・提携ATM

全国の店舗に設置されたATMや、コンビニ・金融機関等に設置された提携ATMでも返済が可能です。別途、ATM手数料がかかります。

口座振替(自動引き落とし)

毎月6日に「ACサービス」名義で、指定された返済額が自動で引き落とされます。口座登録から、口座振替開始まで2~3ヵ月かかります。

うっかり忘れを防ぐため、返済日の「3日前・当日・経過後」にメールが届くサービスもあります。
※取引状況によっては、返済方法が制限される場合があります。

アコムのおまとめローンの審査は厳しい? 

(写真=japolia /stock.adobe.com)

審査にかかる時間は、最短30分程度です。金融機関によっては、数日かかる場合もあるため、急ぐ事情のある人に向いています。

口コミサイト等の評判では、アコムのおまとめローンの審査について「厳しい」「ゆるい」と極端な意見が乱立しています。一見同じような条件の人でも、審査結果が違うのはなぜでしょうか。

貸金業者は、指定信用情報機関を通じ「利用者の個人情報・貸付契約内容・返済状況・取引事実に関する情報(債務整理・破産申立・強制確約等)」といった「信用情報」を共有しています。審査では、この信用情報と自社基準を照合し総合的に判断しているため、一部だけが同条件でも明暗が分かれてしまうのです。

次のような行為は、信用情報に記録が残っているため、審査に落ちる可能性が高くなります。

  • 過去5年以内に、返済(他社ローン・クレジットカード支払い・奨学金返済等)を2ヵ月以上滞納した
  • 過去10年以内に、個人再生や自己破産等の債務整理をした
  • 過去6ヵ月以内の短期間(1ヵ月以内など)に、複数のローンの申し込みをしている おまとめローンは高額融資になることが多く、多重債務で返済に困っている人が利用する可能性が高いため、シビアな審査を行って当然とも言えます。

    おまとめすべきかよく考えて利用して

(写真=metamorworks /stock.adobe.com)

おまとめローンは、多重債務者にとっての味方です。しかし、あくまでも選択肢の1つに過ぎません。利用を検討する際は、「毎月の返済金額は、無理のない範囲か」「金利だけでなく、返済総額も今より低くなるのか」をよく見極めることが大切です。

それぞれの生活環境や借入事情によっては、おまとめローンよりも債務整理を行うべき状態かもしれません。1人で抱え込まずに弁護士や自治体などの無料相談窓口で相談してみるといいでしょう。

即日審査カードローンなら審査なしに近いスピードで融資可能

「審査なし」は難しくとも、「即日審査」をうたっているカードローンは存在します。最短で即日融資可能を謳っているカード会社は以下の通りです。
 

消費者
金融会社
金利(%) 審査期間 無利息期間
プロミス
>申し込む
4.5~17.8 最短30分 初回のみ30日
SMBCモビット
>申し込む
3.0~18.0 10秒簡易審査 なし
アイフル
>申し込む
3.0~18.0 最短30分 初回のみ30日
アコム
>申し込む
3.0~18.0 最短30分 初回のみ30日
ノーローン 4.9~18.0 最短20分 7日間
※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。

高田麗
国内保険会社で生命保険と損害保険の営業を兼務、外資保険会社では顧客相談室を経験。 退職後は、保険についての「わからない。めんどうくさい」を少しでも解消できればと、保険・金融記事の執筆を開始。 関心分野は、保険ジャンル全般(生保・損保・社保)や、生活に密着した金融サービスなど。FP2級技能士。
国内保険会社で生命保険と損害保険の営業を兼務、外資保険会社では顧客相談室を経験。 退職後は、保険についての「わからない。めんどうくさい」を少しでも解消できればと、保険・金融記事の執筆を開始。 関心分野は、保険ジャンル全般(生保・損保・社保)や、生活に密着した金融サービスなど。FP2級技能士。

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