自分で運用先を選びお金を積み立てるイデコ(個人型確定拠出年金、iDeCo)。老後の対策として長い期間かけて運用する途中で、「運用先を変えたい」と思うこともあるでしょう。

そんなときは「配分変更」や「スイッチング」を行います。どうやってやればいいのでしょうか。その際に注意すべきことは何でしょうか。

「配分変更」「スイッチング」ってなに?

イデコ, 投資先, 変更
(写真=William Perugini/Shutterstock.com)

イデコでは、自分のお金を定期預金や投資信託など何で運用するかを決めます。

いったん運用先のバランスを決めても、経済状況や自身のライフスタイルが変わって、「今ならこんなバランスにはしないな」という状況になるかもしれません。

こうした場合、過去に決めたバランスをそのまま放置するのではなく、「配分変更」や「スイッチング」をします。

配分変更とスイッチングはどちらも運用先を変更することです。

「配分変更」はどの商品をどれくらいの割合で買うかという「毎月買うものの内訳を変更すること」、「スイッチング」は運用してきた商品を売却・解約するという「今まで買ったものを売って別の商品に買い換えること」を指します。

この2つは連動していません。つまり、配分変更をすると次回以降買う分の内訳は変わりますが、過去に買ったものの内訳は同じままです。今までに買った分のバランスも変えたいなら、配分変更とスイッチングの両方をする必要があります。

「配分変更」「スイッチング」はいつすればいいの?

イデコ, 投資先, 変更
(写真=Andrey_Popov/Shutterstock.com)

配分変更もスイッチングもあまり頻繁に行うことはオススメできません。

イデコは基本的に60歳まで引き出せません。あくまで老後のために長期でコツコツ運用していくもの。それなのに短期的な値動きに一喜一憂して運用先を頻繁に変更していては、長期的に見ると値上がりするチャンスを逃してしまったり、損を確定させてしまったりするかもしれません。

投資信託の中には、売却時に手数料がかかるものがあります。変更の回数が多いとその分手数料が増えることになります。

運用先変更を検討するなら、「運用状況のお知らせ」が届いたときや年が明けたときなど、年1回くらいに定期的にするのがいいでしょう。

例えば、当初は「自分にとって良いと思うバランス」が「定期預金50%、投資信託(国内株式)50%」だったとしましょう。

しばらく運用していくうちに運用利益分が増えて「定期預金40%、投資信託(国内株式)60%」になっていることに気づいたら、再び50%ずつになるように配分変更やスイッチングを行ってバランスを調整します(「リバランス」といいます)。

リバランスすることで、当初想定した以上のリスクを抱えることなく安定して引き続き運用ができます。

このように運用状況や経済状況に合わせて変更する方法もありますし、自分の年齢や置かれている環境に合わせて「自分にとって良いと思うバランス」を実現するのも一つの手です。

典型的な例としては、40代までは比較的リスクを取ってリターンを狙う「攻めの運用」をして、年金の受給年齢が近づく50代になったら「守りの運用」に変えるというものがあります。「守りの運用」では、今まで増やしてきた分を減らさないよう、リスクを抑えた配分にします。

そのほか、仕事を変えてお給料が上がったら、イデコに回す掛け金額を増やすと同時に積極的にリターンを狙う商品をプラスする方法もあります。このように、考え方や環境が変われば最適な運用バランスも変わってきますので柔軟に対応していきましょう。

「配分変更」「スイッチング」はどうやってするの? 注意点は?

イデコ, 投資先, 変更
(写真=HBRH/Shutterstock.com)

運用方針を変えることを決めたらイデコの口座を開設している証券会社や銀行に連絡します。

ネット系証券会社などインターネット対応しているところであれば、自分のページにログインして「配分変更」や「スイッチング」のボタンをクリックし、変更後のバランスや商品を選ぶだけなので、5分もかからずに手続きできます。簡単ですね。

ただ注意点として、手続きを行ってから実際に売却・購入が完了するまで早くても数日はかかります。安くなっているタイミングを狙って手続きしたつもりでも、どうしてもズレが生じてきますので気をつけましょう。

配分変更には手数料はかかりませんが、スイッチングの場合は選んだ投資信託によっては、売却・解約時に手数料がかかることがあります。手数料は手元に残る利益額に影響してきますので、売買の際に確認しておくといいでしょう。

「面倒」「難しそう」と感じるなら、プロが自動的にリバランスをしてくれるような投資信託を最初から選んでおくというのも手です。

イデコはいったん始めれば長い付き合いになるでしょう。長い目で温かく見守りつつ、定期的なメンテナンスはしっかり行って、豊かな老後を送れるように備えておきたいですね。

iDeCo(個人型確定拠出年金)を始めてみる

iDeCo(個人型確定拠出年金)は「じぶん年金」の決定版であり、老後の資産づくりのための最強の制度です。iDeCoの魅力はたくさんありますが、特に次の3つが大きな魅力です。

・税金の面でとても優遇されている
・毎月5千円から始められる
・投資信託の手数料がとても安い

老後に向けた準備としてiDeCoを始めるのに、おすすめのネット証券をご紹介致します。
 

iDeCoにおすすめのネット証券比較表
(2020年6月時点)
証券会社名 SBI証券 楽天証券 auカブコム証券 マネックス証券 松井証券
投資信託
本数
オリジナル:38本
セレクト:37本
32本 27本 25本 12本
加入手数料 ¥2,829 ¥2,829 ¥2,829 ¥2,829 ¥2,829
口座管理料 ¥171 ¥171 ¥171 ¥171 ¥171
サポート体制 平日・土曜の8:00?18:00
(※土曜は新規加入に関す
る問い合わせのみ受付)
平日10:00~19:00
土曜9:00~17:00
平日10:00~19:00
土曜9:00~17:00
平日9:00~20:00
土日9:00~17:00
平日8:30~17:00
特徴 ・iDeCo加入者数No.1で10
年の実績をもつネット証券
最大手
・iDeCo専用ロボアドバイ
ザーによって好みに合った
商品を選択できる
資産運用しやすい管理画面
と無料セミナーなどの充実
したサポート
残高に応じてau WALLETポ
イントが貯まる(一部商品)
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Co専用無料ポートフォリオ
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答えるだけで最適な資産運
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iDeCoを利用した場合の節税
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公式サイト 公式サイト 公式サイト 公式サイト 公式サイト
馬場愛梨
自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強!銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。AFP資格保有。
自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強!銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。AFP資格保有。

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