世界中を熱狂させた韓国ドラマ、tvN(Netflix)『愛の不時着』。韓国での初放送から3年の月日が経ちました。気になるのは主演俳優ヒョンビンの活躍。現時点でドラマ復帰の便りは届いていませんが、映画界では何本もの新作を揃え、ファンを喜ばせています。


今年の12月で初放送から3年を迎える、tvN(Netflix)『愛の不時着』。

『愛の不時着』で主演を務めたヒョンビンとソン・イェジン

『愛の不時着』が韓国でスタートしたのは、2019年12月14日。この日から最終回まで、視聴率は着実に上昇。

第1話の6%を皮切りに、第8話で10%を記録、最終回では21%を突破しました。これは自己最高視聴率を記録すると同時に、歴代tvNドラマ視聴率1位という空前絶後の記録を打ち立てています。

日本でも翌年の2020年に”不時着ブーム”が到来。

この年の2月、『愛の不時着』はNetflix(ネットフリックス)を通じて配信されました。配信早々、韓国ドラマファンの間で人気を集めた後、口コミを通じて評判が拡散され、爆発的なヒットを記録。現在もNetflixデイリーランキングを賑わせるほどの人気を誇っています。

『愛の不時着』を機に韓国ドラマにハマったという日本人も多く、これは海外でも同じ。欧州でも「必ず見なければならない国際的ドラマシリーズ」と紹介されるなどし、世界中の視聴者を魅了していきました。

新型コロナウイルスの影響による”おこもり生活”も手伝い、『愛の不時着』とその出演者である俳優のヒョンビンが大きな注目を浴びたのでした。

ヒョンビンは韓ドラ界の大物、まさに韓国を代表するビッグスターとして知られるようになります。

ヒョンビン

本作を機にヒョンビンの魅力にハマったファンも多いことでしょう。しかし、あの名作から3年ほど経つものの、新ドラマの便りは届いていません。

ですが、スクリーンではヒョンビンの最新作に会うことができます。

まずは、今年9月に韓国にて公開された、映画『共助2:インターナショナル』。

この作品は、グローバル犯罪組織を捕まえるため、再び出会った北朝鮮の刑事リム・チョルリョン(ヒョンビン扮)と韓国の刑事カン・ジンテ(ユ・ヘジン扮)、ここにニューフェイスの海外派FBIのジャック(ダニエル・ヘニー扮)まで、各自の目的で集結した刑事たちの予測不可能な三角共助捜査を描いています。

公開直後からヒットの兆しを見せていただけに、10月時点で観客数が600万人を突破する記録を打ち立てています。

そして、公開が未定である作品が2つ。映画『交渉』と『ハルビン』です。

『交渉』は、実際にアフガニスタンで起きた韓国人拉致事件をテーマに、拉致された人々を救うため奮闘する韓国の外交官と国家情報院要員の物語を描いた作品。

中東という異色な背景にヒョンビンとファン・ジョンミンの新鮮な組み合わせで、クランクイン前から多くの期待が寄せられていました。

一方、『ハルビン』は、1900年代初めの中国・ハルビンを背景に、祖国を取り戻すために命をかけた独立運動家たちの物語を扱ったスパイアクション。

ヒョンビンは、祖国が消えた時代を生きていく者の寂しさと、命をかけた独立運動の中心で、不安や孤独、責任感など複雑な感情を演技とアクションで披露する予定です。

いずれの作品も、事件やスパイ、アクションなどのワードから、危機感に包まれた雰囲気を持ち、男性的な描写が多く盛り込まれると予想。

ドラマで披露してきた甘いロマンスは期待できない気配が漂いますが、ヒョンビンの骨太な演技は堪能できることでしょう。

新作映画の公開に心躍る一方で、『愛の不時着』を機にヒョンビンのファン、そして韓ドラファンになった人にとっては”ドラマ”での活躍も気になるところ。

甘いラブストーリーを紡ぐヒョンビンの活躍が観たいという声が、いまだに多く聞かれています。