長く一緒に過ごしていると、夫婦の関係は少しずつ変わっていくものです。いつからか少しずつ相手に対しての不満がつもり、夫婦の生活がうまくいかないと悩んでいる方は、今一度、別れる前に4つのことを確認してみましょう。どんなに性格の違う夫婦であっても、一緒にうまく生きていく方法が見つかるはずです。

夫婦が離婚を考える時は、どのような時でしょうか?

一般的には、浮気やDVが発覚した場合に、離婚の話し合いが行われるものです。しかし、そんな中「性格の不一致」を理由に離婚を考える夫婦も、非常に多いのが事実です。要は「気が合わないから」別れるということです。

端から見ると、「結婚する前に、どんな性格かくらいは、わかってたんじゃないの?」と言いたくなってしまいそうですが、付き合い立てで、ラブラブな頃は「性格の不一致」はマイナスどころか、むしろプラスに感じられるものなのです。「この人は、自分に無いものを持っている」ということが、憧れやトキメキとなるわけです。それが長時間一緒に暮らす事で徐々に色褪せてきてしまい、相手の中に、自分とは違う部分があると「許せない」と感じられるようになってきてしまうのですね。

でも、ちょっと待ってください。「性格の不一致」を理由に別れるということは、逆に、性格が全く一致している相手となら、一生ケンカもなく添い遂げられるということなのでしょうか?

いえいえ、そんなことはないでしょう。まず、第一に、この世に性格が全く一致する相手など、存在しないと考える方が自然です。もちろん、近い、遠いはあるかも知れませんが。どんなに性格が違っていても、お互い、本当に相手のことを愛していれば、考え方一つで離婚はいくらでも避けられるのです。

それでは、具体的にどのような考え方を確認すれば、夫婦が離婚で別れるような事態を避けることができるのでしょうか?

1.男女の脳の違いについて知識を深めよう

『Spicomi』より引用
(画像=『Spicomi』より引用)

アナタとパートナーとの間で起こっている「性格の不一致」は、実は個人的な性格そのものの不一致というより、「男女の性質の違い」から来る不一致なのかも知れません。同じ人間といえども、男と女では、脳の作りが全く違うということが、最近の研究でどんどん明らかになってきています。この違いを理解し、互いに受け入れることができた場合、かなりの確率で離婚を避けることができるでしょう。

なぜなら、今後どのような異性と再婚したとしても、結局また同じ問題が発生することに気づくでしょうし、相手のイヤなところが、個人的な性格によるものではなく、性別から来る特性なのだと気づいた瞬間、「許せない」と思っていたことが「それならばしょうがない」という意識に変わるからです。

よくある具体的な事例

具体的な事例を説明しましょう。会社で仕事をし、疲れきっている旦那と、家で一日家事や育児を頑張り、ヘトヘトになっている妻がいたとします。そんな妻の元へ旦那が帰って来たら、どうなるでしょうか。妻は、旦那が帰ってきた途端、「ちょっと聞いてよ!今日は、あんなことがあって、こんなことがあって、私はあんなこともやって、こんなこともやって…」と愚痴をこぼし始めます。ここで、旦那の方も「えー?それは大変だったね!実は俺もさー、あんなことがあって、こんなことがあって、あーして、こーして…」と、同じように愚痴をこぼし始めたら、事態はむしろ良い方向に進む可能性が高いです。女性は、相手と愚痴をこぼしあい、お互いの辛さについて共感しつつ、おしゃべりで盛り上がることが大好きなのです。

しかし、実際のところはどうでしょう。多くの家庭では、帰ってくるなり愚痴をこぼし始めた妻に対し、旦那は「勘弁してくれ」と思うはずです。そして、妻の口数の多さに辟易し、「お願いだから一人にしてくれないか」と言って部屋にこもってしまうのではないでしょうか。あるいは、話しかけても上の空だったり、「それはお前が悪い」と、余計なアドバイスをされてしまったりして、さらに怒りを増幅させてしまう女性も多いことでしょう。

男性と女性の対応の違い

ストレスが溜まった時、女性はそれを口にし、おしゃべりをして共感しあうことで自分を癒そうとしますが、男性は逆に口数を減らし、ネットやテレビを見つつボーッとすることで、疲れを取ろうとする傾向があるのです。つまり、妻の話をロクに聞きもせず、さっさと部屋に引きこもってしまった旦那は、決して妻のことを愛していないからコミュニケーションを拒んだわけではなく、そうしなければ自分自身の疲れを取ることができないために、仕方無く距離を置いただけなのです。

このように相手の行動の裏には、男女それぞれ、性別特有の事情が隠されているのだと知っていれば、無闇に相手を非難するようなこともなくなり、「性格の不一致」を理由に離婚となるような事態を避けることができるというわけです。

2.何を「辛い」と思うか、感覚を理解し合おう

『Spicomi』より引用
(画像=『Spicomi』より引用)

「性格の不一致」をどのような時に感じるか。それは、相手が自分の思い描いているような役割を果たしてくれない時でしょう。

たとえば「夜は毎晩、夫婦で一緒に寝たい」と考えている奥さんがいたとします。この奥さんにとって、夫というものは妻と一緒に寝るのがあたりまえのことであり、常識なのです。その一方、旦那さんは「一人きりでないと、安眠できない体質」であったとします。すると、どうしても意見がぶつかってしまいますよね?

一般的には、夫婦は同じ寝室で寝ることが多いため、ここは妻の意見が尊重されるべきかも知れません。しかし、そのために夫が毎晩睡眠不足で仕事に行けないということがあっては、生活が崩壊してしまいますから、妻は仕方無く我慢をし、夫婦は別々の寝室で寝ることを選ぶでしょう。ただ、妻の方は、せっかく結婚して夫婦として暮らしているのに、独身の時と同じく、夜はやっぱり一人ぼっちで眠るなんて寂しいなぁ…と毎日ちょっとずつ孤独感を背負っていくことになります。

どちらが良いという答えはない

「他人と一緒に寝ることの辛さ」と「他人と一緒に寝られないことの辛さ」は、どちらが辛いでしょうか。こればかりは、答えを出すことができません。人は自分としてしか生きてきた経験が無いため、他人の感覚は想像の範囲でしか理解することができないのです。

しかし「理解しようとする」ことはできますし、理解しようと努力している態度を相手に示すことはできます。お互いの感覚を理解し合うためには、どうすればよいのでしょうか?そのためには、自分がこれまでの人生において経験したことのある「辛さ」を色々と思い出し、なんとなくピン!と来るまで、1つ1つ照らし合わせてみることが有効です。

お互いの感覚は異なる

夫と一緒に寝たいと思っている妻は、好きな人と隣同士で寝ることに関しては全く平気なのかも知れません。しかし、別のシチュエーションだったらどうでしょう。乗り物に乗った状態では寝られないかも知れませんし、音楽が流れている状態では寝られないかも知れませんよね。「好きな人の隣で寝る」ことと「電車の中で寝る」ことは、もちろんイコールではありません。しかし、どんな状況に置かれた時に安眠できなくなるかは人それぞれなのです。

もし「そういえばあの時、眠れなくて困ったっけなぁ…」という、「眠れなかった」経験が妻の方にあれば、この夫婦はラッキーです。なぜなら、「夫が私の隣で眠るということは、もしかして、私が電車の中で眠る努力をさせられている感覚に近いのかな?」と想像を働かせられる余地があるからです。

逆について考えてみましょう。夫の方が全く寂しがり屋でない場合、妻の「一緒に寝られない」という辛さを理解してあげることは、困難かも知れませんね。しかし、この夫がとにかく孤独を好み、集団でワイワイすることをとんでもなく苦手とするのなら、望みはまだあります。少々強引ではありますが「妻が一人ぼっちで寝ることを我慢する辛さは、俺が毎晩女子会に参加させられることを我慢する辛さと同じくらいなのかな?」と、そんな風に想像を働かせてみたってよいわけです。方向としては全く逆ですが、要は自分にとって「辛いこと」を、相手の辛さと重ね合わせ、共感しようと努力する姿勢が大切なのです。