「きちんと食べて痩せる」ことはダイエットの正攻法です。そんな中、海外で話題を集めているのが“食べて脂肪燃焼を促進する”という「Radical Metabolism」というダイエット法。10kg以上の減量に成功した事例もあるこのダイエット法のポイントを紹介します。

(1)タンパク質を積極的に摂取する

栄養不足で筋肉量が減ってしまうと脂肪がつきやすくなる原因に。そのため、「栄養をきちんと摂りつつ、タンパク質を構成するアミノ酸を摂取するのが大事」と「Radical Metabolism」を提唱するアン・ルイーズ・ギットルマン氏は語ります。タンパク質の1日の摂取量の目安は約60g。食品で摂るのはもちろん、ギットルマン氏によると「スピルリナのサプリメントをスムージーに入れたりして摂取するのもおすすめ」とのことです。

(2)油選びに注意する

「オメガ6の油を十分に摂取することは新陳代謝促進にも、免疫力アップにも大事なこと。理想はオメガ6: オメガ3を4:1の割合で摂ること」とギットルマン氏。好ましいのはアーモンド、ブラジリアンナッツ、ヘーゼルナッツ、マカデミアナッツなどのナッツ系のオイルやココナッツオイル、MCTオイル、オリーブオイル。逆に加工された油や加熱し過ぎたキャノーラ油、ピーナッツオイルなどを避けることをオススメしています。

(3)胆のうの働きに良い食材を摂る

ギットルマン氏によれば「胆汁を貯める働きをする胆のうは直接的に新陳代謝に影響する大切な器官」とのこと。その理由は、胆汁が低下すると消化が上手くできず、消化を助ける働きをするビタミンA、D、E、K、オメガ-6といった成分も吸収できなくなってしまいます。中でも胆のうの働きに良いとされる食品がクレソン、ルッコラ、ケール、グレープフルーツ、生姜、ダークチョコレートなどです。

(4)乳酸菌が豊富な食品を摂る

「腸の中に住む微生物の量や多様性も新陳代謝に影響を与える」ことから、「乳酸菌が豊富な食品を摂るのも大切」というギットルマン氏。特にキムチとザワークラウトなどの発酵食品は腸の働きやコンディションを整えてくれるのでおすすめとのことです。

(5)デトックスを心がける

気づかずに有毒な物質(毒素)を吸収してしまっている現代。しかしそういった毒素はもちろん、様々な体内の器官の働きを悪化させ、新陳代謝も低下させることになってしまいます。そんな毒素を排出するためには、「たくさんの水を飲み、エクササイズやサウナで汗をかき、睡眠をたくさんとること。また、換気を小まめに行ったり、食材もオーガニックで加工されていないものを選んだりすることも大切」とギットルマン氏。さらに、普段使用する洗剤やシャンプーなど日用品もオーガニックなものを使用することを心がけてみましょう。

この5つを押さえておけば“必ず痩せるというものではありません”が、適度な食事と運動にこのポイントをプラスすることで脂肪燃焼の促進を期待できます。ダイエットを頑張ってもなかなか痩せにくいと感じているなら、ぜひ参考にしてみてくださいね。