銀行に預けていてもなかなか利息がつかない今、少しでも金利が高く、ATM利用手数料や振込手数料が安いインターネット銀行の利用を考えている人も多いと思います。今回はその中でも「GMOあおぞらネット銀行」について、その特徴とメリット・デメリットをご紹介します。

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GMOあおぞらネット銀行とは

(写真=PIXTA)

GMOあおぞらネット銀行は、あおぞら銀行とGMOインターネット、GMOフィナンシャルホールディングスが親会社として協力することにより、2018年7月にインターネット銀行事業を開始しました。

60年を超える銀行経営のノウハウを持つあおぞら銀行と、ITに強みを持つGMOインターネットの技術力を集結し、「すべてのお客様のために。No.1テクノロジーバンクを目指して」をビジョンに掲げ、あらゆるサービスにテクノロジーを活かして利用者に提供することを目標としています。

(写真=PIXTA)
 
GMO
あおぞらネット銀行

公式サイト
ATM出金手数料 月2~15回まで無料
以降は110円(税込)
振込手数料 同行あて:無料
他行あて:月1~15回まで無料
以降157円(税込)
普通預金金利 0.001%
※GMOクリック証券と連携した
「証券コネクト口座」に設定することで
金利が110倍の「0.110%」までアップ
特徴 ・GMOクリック証券との口座連動サービスで、
全銀行の中でトップクラスの高金利
・先取り貯金にも使える「つかいわけ口座」が便利

GMOあおぞらネット銀行のメリット

(写真=PIXTA)

証券口座との連携で普通預金の金利が高くなる

GMOあおぞらネット銀行の円普通預金の金利は0.001%と他の銀行と比べ高いわけではありませんが、証券口座と自動連係される「証券コネクト口座」を利用すると110倍の金利で利用することができます(表1)。

表1.GMOあおぞらネット銀行の普通預金の金利
 

預金の種類 金利(年利・税引前)
円普通預金 0.001%
証券コネクト口座 0.110%

証券コネクト口座は、GMOあおぞらネット銀行に円普通預金口座を保有している人が、GMOクリック証券にも同じ名義で口座を保有している場合に利用できます。証券コネクト口座の残高がGMOクリック証券の現物取引の買付代金として反映されるので、投資資金を移す手間なく、円普通預金口座のお金で直接GMOクリック証券の金融商品を買うことができ、取引をスムーズに行うことができます。

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口座を複数持てる(つかいわけ口座)

マネーロンダリングの防止や犯罪などに悪用されることを防ぐ観点から、同じ銀行内に複数の口座を持つことは、正当な理由がない限り難しくなっています。多くの銀行では、自分が口座を持っている銀行の他の支店の口座を、会社が給与振込先に指定しているなど、複数の口座を保有するのに適切な理由が必要になります。

しかし、GMOあおぞらネット銀行では、「生活資金」「教育資金」「結婚資金」「投資資金」というように、利用者名義の1つの口座内で分けて管理することが可能です。これは「つかいわけ口座」という便利なサービスです。利用者が必要な時に、最大10口座まで自分で作成することができるので利便性も高く、自分の資産が管理しやすいというのは大きなメリットです。

特にGMOあおぞらネット銀行を給与振込先に指定している人であれば、必要な資金を生活費と別にしておくことで、ついつい使ってしまうという失敗を減らせるのではないでしょうか。

>GMOあおぞらネット銀行の詳細はこちら(公式サイト)

ステージによってATM・振込手数料がお得に

GMOあおぞらネット銀行では、ATMへの入金と残高照会、また同銀行への振込手数料は無料となっており、出金と他の金融機関あての振込はカスタマーステージによって最大月15回まで無料になります(表2)。

表2.カスタマーステージの種類とATM&振込手数料
 

ステージ名 1テックま君 2テックま君 3テックま君 4テックま君
ATM出金手数料
無料回数
月2回 月5回 月7回 月15回
他行あて振込手数料
無料回数
月1回 月3回 月7回 月15回

カスタマーステージは商品やサービスの利用状況などによって決まるステージで(表3)、手数料の無料回数が増えるほか、Visaデビットのキャッシュバック率アップなどの優遇も受けられるサービスです。

表3.カスタマーステージの判定条件
 

ステージ名 1テックま君 2テックま君 3テックま君 4テックま君
ステージ
適用条件
なし 外貨普通預金残高
30万円以上
or
Visaデビット利用額
30万円以上
外貨普通預金残高
300万円以上
外貨普通預金残高
500万円以上

外貨預金の為替手数料が低い

GMOあおぞらネット銀行では円預金以外に外貨預金も取り扱っています。また、他のネット銀行と比べてみても為替手数料は業界で低い水準にあると言えるでしょう(表4)。

表4.主なネット銀行の外貨預金為替手数料の比較
 

外貨種類 1通貨単位の片道手数料
GMOあおぞら
ネット銀行
住信SBI
ネット銀行
auじぶん銀行
(預入/払戻)
ジャパンネット銀行
米ドル 2銭 4銭 0銭/25銭 5銭
ユーロ 10銭 13銭 0銭/25銭 14銭
英ポンド 15銭 28銭 30銭
豪ドル 15銭 25銭 0銭/50銭 30銭
NZドル 15銭 25銭 0銭/40銭 30銭
カナダドル 15銭 25銭 30銭
スイスフラン 20銭 28銭 30銭
香港ドル 5銭 6銭
南アフリカランド 7銭 14銭 0銭/20銭 15銭
レアル 0銭/90銭
中国元 0銭/20銭
ウォン 0銭/20銭

GMOポイント、PONTAポイントがたまる

他の金融機関との振込手続きや給与受取、また口座振替などの取引やキャンペーンで、「GMOポイント」または「Pontaポイント」のどちらかを貯めることができます。

GMOポイントは、GMOインターネット株式会社が運営するポイントサービスで、同社が提供するインターネットプロバイダ「GMOとくとくBB」の料金を払ったり、GMOポイントモールでショッピングに使えたりするほか、GMOあおぞらネット銀行限定で現金に交換することもできます。

一方、Pontaポイントは全国のPonta提携店舗やネットサービスで、利用金額に応じて「ためる」「つかう」ことができる共通ポイントです。PontaというとLAWSONで使っている人も多いと思いますが、他にも旅行会社のじゃらんやレンタルショップのGEO、昭和シェルなど幅広い会社がPontaに加盟しています。

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公式サイト

GMOあおぞらネット銀行のデメリット

(写真=PIXTA)

利用できるATMは多くない

GMOあおぞらネット銀行で利用可能なATMは2020年4月現在、セブン銀行とイオン銀行のATMです。これらの銀行のATMは、セブンイレブンやイトーヨーカドーなどに置かれています。都心部では問題になることは少ないかもしれませんが、コンビニやスーパーから距離がある地域に住んでいる方や、急に現金の入出金をしたい時などは不便を感じるかもしれません。

振込手数料無料回数アップの条件が厳しい

インターネット銀行にATM利用手数料や他行への振込手数料の安さを期待している人は多いと思います。GMOあおぞらネット銀行ではどちらもカスタマーステージによって最大月15回まで無料になりますが(表2)、その適用条件が厳しく、ほとんどのステージで外貨預金への預入れが必要となっています(表3)。

表3(再掲).カスタマーステージの判定条件
 

ステージ名 1テックま君 2テックま君 3テックま君 4テックま君
ステージ
適用条件
なし 外貨普通預金残高
30万円以上
or
Visaデビット利用額
30万円以上
外貨普通預金残高
300万円以上
外貨普通預金残高
500万円以上

もちろんGMOあおぞらネット銀行は外貨預金の手数料が比較的安いので、外貨預金が目当てで口座を開設する人であれば適用条件を満たしやすいですが、そうでない人にとっては手数料無料回数を増やすハードルは高くなります。

ネット銀行の手数料徹底比較!手数料が無料になる回数と達成条件

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口座開設方法

(写真=PIXTA)

GMOあおぞらネット銀行は、GMOインターネットグループが共同出資しているだけあってWeb上で簡単に口座開設ができます。ここでは簡単に申し込みの流れをご紹介します。

<ステップ1.口座開設申込みフォームを入力する>
GMOあおぞらネット銀行のWebページから口座開設申込フォームに行き、必要事項を入力します。

<ステップ2.本人確認書類を提出する>
申込フォーム入力後、本人確認書類を提出します。本人確認書類は①運転免許証、②住民基本台帳カード、③マイナンバーカード(個人番号カード)、④パスポート、⑤各種健康保険証、⑥各種年金手帳、⑦印鑑登録証明書、⑧住民票の写し、⑨補完書類(領収証書など)の中からいずれか2点必要になります。

<ステップ3.初期設定をして利用開始>
送られてくるログインID、ログインパスワードを初期設定時の設定画面で設定し、利用を開始します。

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対面型の金融機関が関わっている他のネット銀行とサービスも紹介

(写真=PIXTA)

住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行は三井住友銀行とSBIホールディングスの共同出資で設立されたインターネット専用銀行で、人気のネット証券会社「SBI証券」との連携サービスが充実しています。例えば、証券口座と口座を連携することで利用できる「SBIハイブリッド預金」なら、通常であれば0.001%の普通預金の金利が10倍の0.010%になります。

また、全国のコンビニをはじめ、ゆうちょ銀行などに設置のATMからも利用でき、他行への振込手数料は利用状況によって月最低1回から最大15回まで無料になります。

特許を取得したセキュリティ専用アプリ「スマート認証」システムなどを無料提供しているなど、セキュリティも高いのが特徴です。

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auじぶん銀行

auじぶん銀行はauフィナンシャルホールディングスと三菱UFJ銀行が共同出資して2008年に設立したインターネット銀行です。独自のサービス「じぶんプラス」のステージが上がると最大月15回まで他行あての振込手数料が無料になり、預金残高で基本ステージが判定されます。

auフィナンシャルホールディングスが共同出資しているだけあり、au回線利用者は「Pontaポイント」が貯まりやすかったり、カードローン金利が割引になったりと、au特典が充実しているので、特にauユーザーにおすすめのインターネット銀行と言えます。

じぶん銀行の評判・口コミはどう?2018年の改定で手数料はどうなった?

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ジャパンネット銀行

ジャパンネット銀行は2000年9月にさくら銀行、住友銀行、富士通、日本生命、東京電力、三井物産、NTTドコモ、NTT東日本の出資により設立された、日本初のインターネット専業銀行です。

提携しているコンビニやイオン銀行、三井住友銀行、ゆうちょ銀行のATMで入出金を行え、3万円以上の出金であれば何回でも手数料無料で利用できます。PayPayやLINE Pay、Google Payなど、話題のスマホ決済に対応していて、簡単に残高のチャージができることも便利なポイントでしょう。

1分おきに新たなパスワードを生成する「トークン」をネット銀行としていち早く導入し、セキュリティを強化しているのも大きな特徴です。
ジャパンネット銀行の詳細をみる(公式サイト)

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GMOあおぞらネット銀行は外貨預金に興味がある人は検討する価値あり

(写真=PIXTA)

GMOあおぞらネット銀行には、取引状況に応じてATM手数料や他行への振込手数料が最大月15回無料になったり、GMOクリック証券と口座を連携させることで円普通預金の金利が10倍になったりと、ネット銀行ならではのメリットがあります。

特に、外貨預金に興味がある人であれば、為替手数料が安くカスタマーステージも上がりやすいことから、選択肢の1つとして検討してみたいネット銀行と言えるでしょう。

文・松岡紀史(ファイナンシャル・プランナー、ライツワードFP事務所

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