対人恐怖症は、いまや10人に1、2人がかかると言われているほど、ポピュラーな病気です。対人恐怖症になると、仕事が続かない、すぐに辞めたいと思ってしまったり、次の就職先探しにも影響が出てしまい、精神的にも辛い状況です。対人恐怖症に向いてる仕事をご紹介します。

【はじめに】対人恐怖症とは?

対人恐怖症は、周囲の人から見られている自分を強く意識してしまい、どのように思われるか不安を感じて、人との接触を避けようとしてしまう症状のことです。 そのため、仕事に行くのも辛いため辞めたいと思ったり、仕事が続かない、緊張や震えで日常生活にも支障をきたしてしまう状態です。最近では「社会不安障害」とも言われている、対人恐怖症に向いてる仕事をご紹介します。

対人恐怖症に向いている仕事5選!おすすめの就職先はこれ!
(画像=『Lovely』より引用)

対人恐怖症【たいじんきょうふしょう】
人前で話す,文字を書く,食事をする,会話をする,試験を受けるなど,人から直接的・間接的に評価される状況を恐れて,避ける病気のこと。自分がどう見られているのかが気になる場面や,特に中途半端に顔見知りの人たちと同席する場で陥りやすい。

引用元: https://kotobank.jp

対人恐怖症は仕事が原因?

対人恐怖症の主な原因は、外的要因や内的要因が考えられます。外的要因としては、性格や育った環境が影響していると考えられています。「社会不安障害」は、特に女性に多く、20~30代の女性で「社会不安障害」になる女性は、男性の2倍と言われています。この年代は、就職して社会に出たり、結婚・出産を経験して、子供を通じて新しい母親同士のおつきあいが生まれたりします。

そのように色々と環境の変化もあり、社会的な活動が多くなる時期に、そこでトラブルが発生したり、辛いと強く感じやすいと考えられます。次第に悩みや苦痛が大きくなり、家庭生活にも支障をきたしてしまい、仕事を始めてもすぐに辞めたいと思ってしまうのです。これが「社会不安障害」、すなわち「対人恐怖症」と言われるれっきとした病気になってしまうのです。

また、外的要因として、恥ずかしくてショッキングな出来事が、キッカケになる場合もあります。内的要因としては、不安や緊張などの感情、赤面や震えなどの症状を恥ずかしいものと考え過ぎてしまい、かえって緊張や震えに意識が向いてしまいます。この内的要因が悪循環になり、就職も困難で仕事を辞めたいと思ったり、続かないまま、症状をますます悪化させてしまうのです。

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(画像=『Lovely』より引用)

仕事にも影響する対人恐怖症の主な症状

対人恐怖症は、精神疾患です。対人恐怖症の人にとって、これらの症状は深刻な問題で、本人も何とか改善したいと願っていても、辛い状況からなかなか抜け出せないのです。対人恐怖症の症状は、様々ありますが、主な症状には、「他人の視線が怖い他者視線恐怖症」「自分の視線の持っていき場がわからなくなる自己視線恐怖症」「顔が真っ赤になる赤面恐怖症」などがあります。

その他には「自分の表情が気になる表情恐怖症」「コンプレックスが原因の醜形恐怖症」「他人との会話に恐怖を感じる」「身体的特徴に恐怖を感じる」などがあります。そのため、人と食事が出来なかったり、緊張して大量の汗をかく人もいます。親しかった友人さえも恐くなったり、まだ起こってもいないことに不安を感じ、仕事に行く前に怖くなり辞めたいと思ってしまうのです。

また、酷い人は自分の臭いが気になったり、モノを飲み込む音を聞かれることに恐怖を感じる人もいます。これらの症状があると、人と話をしていても、相手に気づかれないか気になり話に集中できず、結果的に人を避けてしまいます。そしてそれが要因となり対人恐怖症になるので、就職してもすぐに辞めたいと思ってしまうのです。向いてる仕事でも、人に対しての恐怖心が問題です。

仕事のうえでの人見知りと対人恐怖症

人見知りと対人恐怖症は違うものです。人見知りの特徴は、初対面の人と上手く話せない、人前で無口になる、気心の知れた人とは普通に話せます。しかし、対人恐怖症の特徴は、初対面の人と上手く話せず、緊張や不安、恐怖を感じてしまう、人前で話すことに不安や恐怖を感じ、人前で話そうとすると、その辛い状況から様々な身体的症状が現れてしまい、仕事を辞めたいと考えます。

人見知りと対人恐怖症の大きな違いは、人見知りは人に慣れれば症状は改善されますが、対人恐怖症は、人に慣れる以前の段階で緊張や不安、恐怖などを感じてしまい、赤面や発汗、腹痛や頭痛、めまいなど身体的症状が現れてしまいます。しかも、この症状が自然と改善されることは少ないと言えます。人によっては人見知りから対人恐怖症へと移行してしまうケースもあります。