恐山に行ってはいけない人の特徴は?青森県の恐山(おそれざん)はどんな場所で言い伝えや歴史は?恐山は行かないほうがいい?行くときの注意点や、イタコ、三途の川、賽の河原、血の池地獄などについても解説します。
この世とあの世を繋ぐ場所ともいわれる恐山ですが、実は温泉などもあり観光スポットという一面もあります。しかし観光スポットとしてではなく、やはり心霊スポットとして認知をしている人が多いのも事実でしょう。
ですが、恐山という場所は観光スポット・心霊スポット以外にも、活火山という一面もあることを把握している人は少ないかもしれません。
青森の恐山とは?由来は?

青森県の中央部に位置する恐山(おそれざん)というのは、八峰の総称になります。宇曽利山湖を囲んでいる外輪山と、円錐形の火山の八峰を総じて「恐山」と呼んでいるのです。
単独峰で恐山という名称の活火山は存在していませんが、多くの人が単独峰だと勘違いをしているでしょう。
また恐山の最高峰は878mとなっており、心霊スポットと呼ばれるきっかけとなった日本三大霊場の1つであり、恐山菩提寺がある場所でもあります。
そして恐山には、活火山という一面もあるのです。恐山の霊場内には温泉が湧いており、共同浴場として利用することも可能ですし、現実離れした景色を見ることができる観光スポットでもあるのです。
その昔には宇曽利山(うそりやま)と称されており、宇曽利山が転じて現在の恐山になっていますので、恐山の由来は宇曽利山といえるでしょう。
恐山の言い伝えと歴史
恐山は862年(貞観4年)円仁によって開山されたと伝えられています。円仁というのは天台宗の開祖といわれている最澄の弟子であり、後に慈覚大師と称されている人物なのです。
その円仁が夢の中で「北の地に霊場を開山せよ」というお告げを受けたことが起源と伝えられており、北の地に霊場を探して歩いた結果、宇曽利山を開山しています。
また、同じ862年に恐山菩提寺を創建していますが、1457年に1度使われなくなって閉山しているのです。しかしその73年後の1530年に再び開山されて以降、現在まで多くの人が訪れる霊場・観光スポットという場所になっています。
恐山に行ってはいけない人の特徴15個

- 遊び感覚
- 霊感が強い
- 死者を敬えない
- 非常識
- 信仰心がない
- 体調が優れない
- 体力がない
- 匂いに敏感
- ファッションにこだわりがある
- ペット連れ
- 直射日光に弱い
- 身長が低い
- 幼児
- お年寄り
- 精神的に弱っている
恐山は心霊スポットで知られているように、あの世とこの世を繋ぐ場所だといわれています。霊感の強い人が訪れると、普通の人よりも亡くなった人の存在を強く感じてしまう可能性があるため、行かない方がいいでしょう。
また亡くなった人を供養するための場所という捉え方もできる場所ですから、遊び感覚で訪れるのはよくありません。遊び感覚と同じで、死者に敬意をはらったり敬う気持ちを抱けない人達も、恐山を訪れるべきではないでしょう。
そして恐山はペットの入山を禁止していますので、ペットを連れて入山したい人も行けません。
恐山には火山ガスが充満していますから、身長が低い人やお年寄りや幼児といった人達も、気分が悪くなる危険があるのです。
恐山の注意点
恐山はいつでも訪れることができる場所ではありませんので、事前に確認をする必要があります。
青森県に位置する恐山は豪雪地帯になっており、11月~4月までくらいの間は閉山となるのです。せっかく訪れたのに入山できなかったという事態にならないように、閉山されていないかを確認してください。
先ほども触れたように恐山には火山ガスが充満していますから、ろうそく・線香・タバコへの着火は引火する危険があるために、認められている場所以外では禁止となります。
そして火山活動が行われていますから、強い硫黄臭が漂っていますので、気分が悪くなる人は注意が必要でしょう。
恐山の名所ともいわれる宇曽利湖ですが、澄んだ水のように見えますが、実はとても酸性濃度が高くなっていますから、間違っても触らないようにしてください。
恐山は行かない方がいい?行くべき?
恐山は遊び感覚で行くなら、絶対に行かない方がいい場所といえます。しかし中には、亡くなった人を供養したいという思いの人もいるはずですから、そういった純粋な気持ちの人達は恐山に行って亡くなった人を供養してあげてください。
観光として訪れる場合でも、恐山を訪れる人達の中には死者を偲んでいる人達もいる場所だということを忘れないでください。
人としての常識が守れて、決して興味本位や遊び感覚でないのなら、恐山に行ってもいいといえるでしょう。
恐山に行った後は?体調不良になる?
恐山に行った場合には、帰る前から体調不良を感じる人は多くいます。頭痛や倦怠感といった不快な症状を多くの人が感じるはずです。
これらの体調不良を感じるのは、必ずしも霊的な現象とはいえません。恐山には火山ガスが充満していますから、そのガスを吸ったことによる軽い中毒症状である可能性が高いでしょう。
しかし死者が集うともいわれる霊山という一面もありますから、恐山にいた霊体と波長が合ってしまった・怒らせるような行いをしたという可能性はあります。
火山ガスを吸ったことによる中毒症状であれば身体を休めれば回復するはずですが、もし何日も回復をしない場合や、気分が悪くて仕方ない場合には病院を受診してください。病院を受診しても回復しないなら、お寺や神社でお祓いを受けることをおすすめします。
恐山のイタコは本物?現在はいない?
信じる・信じないは個人の自由ではありますが、イタコの口寄せは本物だといえるでしょう。亡くなった人を口寄せして会話をすることができるのが、恐山のイタコなのです。
イタコに口寄せをお願いした人が、亡くなった人と自分しか知らない内容をいわれれば、それまで信じていなかった人でも、本物だと信じるようになります。
しかし残念なことに、恐山にイタコは常駐していません。青森県内で活動しているイタコは現時点で6人しかおらず、恐山大祭と恐山秋詣りの時期にしか恐山にはいないことが多くなっているのです。
普段は自宅に招いて口寄せをお願いするスタイルとなっており、出張営業という形といえるでしょう。
また、恐山菩提寺とイタコには関わりがありません。イタコは個人事業主扱いとなり、恐山菩提寺とは無関係なのです。