(2) 転職先が決まったら――辞める前にしておくべきこと

(写真=Roobcio/Shutterstock.com)

退職前にしておくべきことはいろいろあります。なかでも時間や手間がかかることをチェックリストにしました。必要なものは早めに済ませておきましょう。

  • 職場のPCのデータ整理
  • 有給休暇の残りを調べる
  • クレジットカードの作成
  • ローンの申請
  • 住宅の住み替え
  • 資格の取得 資格やスキルを身につけてから転職したいと考えている場合には、在職中に雇用保険の教育訓練給付制度を利用して講座の受講料の補助を受けておきましょう。

    会社所有のパソコンに個人的なデータなどがある場合には、早めに整理して不要なものは削除しておきましょう。ただし整理前に会社の「データ保持ポリシー」などのルールを確認しましょう。勝手に行うと後日トラブルになることもありますので注意しましょう。

    会社によっては、未消化の有給休暇を払い戻してくれるところがありますが、上限額が設けられていることも。退職を申し出る前に消化しておくことも検討しましょう。

    クレジットカードやローンの申込、引っ越しを考えているときには在職中にやっておきましょう。転職後は勤続年数が0年にリセットされるので、申込しても審査が通りにくくなるかもしれません。

    手続きではありませんが、会社の同僚や取引先との関係は悪化させないよう、あいさつや報告、連絡についても考えておきましょう。転職後にも仕事で関わる可能性もあります。人の縁はいつどこで役に立つのか分かりません。人脈は将来の財産なので、大切にしましょう。

    (3) 退職直前――仕上げは円満退職「立つ鳥跡を濁さず」

(写真=crazystocker/Shutterstock.com)

内定が出たら目指すは円満退職です。あらかじめ繁忙期を除いた退職しやすい時期を見極めておくことはもちろんですが、現在の職場に迷惑をかけないためにベストを尽くしましょう。退社までの流れは以下を目安にしましょう。

2ヵ月前~退職の意思を直属の上司に伝える
2ヵ月前~1ヵ月前 引き継ぎ(スケジュールや資料作成など)や退職日の相談・退職届など
2週間前~ 取引先への挨拶回り・後任者の紹介・返却する書類や備品チェックなど

40代になると求める条件も増えますから、20代や30代より転職先を見つけるのは難しいかもしれません。もし能力が同等なら採用する企業側は、業種にもよりますが若い人や男性を選ぶ傾向が強いからです。

しかし、40代になるまでに得た経験や能力が生かせる職場はあります。皆さんのような女性を求めている職場もあるのです。転職を決めたら前を向いて進んでいきましょう。

文・三原由紀(合同会社エミタメ代表・ファイナンシャルプランナー)

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